突然ですが、みなさんは「マンデラ・エフェクト」という言葉を聞いたことがありますか?
南アフリカの指導者ネルソン・マンデラは、27年に渡る獄中生活ののちに釈放され、1993年にノーベル平和賞を獲得し、2013年に亡くなりましたが、その際に「1980年代に獄中死した」という異なる記憶を持つ人が世界中に実に多く存在していることが判明しました。
数名なら、ただの記憶違いで済まされるところですが、あまりにも多くの人が同じ記憶を持っているので、
事実と違う記憶を同時に不特定多数の人が共有することをさす言葉として「マンデラ・エフェクト」という造語が生まれたのだそうです。
このことは、「平行現実(パラレル・リアリティ)」が存在する一例として語られています。
『マンデラ・エフェクト』で検索すると、他にもたくさんの例が出てきます。
中には眉唾ものもありますが、私自身はこの平行現実の存在をとても自然に受け入れています。
というのも私は子どもの頃よく時間と空間について考えていて、それは今でいう「瞑想」に近いものなんですが、当時はもちろんそんな言葉すら知らず、でも子どもながら「時間」とはみんなが認識しているような、過去から未来へと一直線にながれる平行性の概念ではない、という感覚がありました。
時間は流れるのではなく同時多発的に無限に存在していて、私たちがその時間の間を移動しているのだと。
だから現実は一つではなくて、無数に存在しているのだ、と。
変な子どもですよね。(笑)
10年前、そんなことをテーマに「Time」というポエトリーを作ったのですが、
今回は「If」という曲の歌詞に、その要素を取り入れました。
もし、月が二つあったなら
もし、太陽が欠けていくなら
もし、春の次にすぐ冬が来るなら
もし、魚が空を飛び、鳥が海を泳ぐなら
もし、あなたが私のものなら、、、
想像できる、ということはすでにその現実は存在している、ということで
存在していないものは、想像すらできないのです。
一見オカルトチックに聞こえるこんな話も、現代科学は証明できる時代になりました。
「もし、私が量子力学者なら」
いや、これは想像できないかな(笑)
ちなみに、今回収録したオリジナルのうちの1曲「Phantasien」は、ミヒャエル・エンデの「果てしない物語」(「ネバー・エンディング・ストーリー)と言ったほうがわかりやすいかも)に出て来る「ファンタージェン」のことです。
物語で主人公は「ファンタージェンの果て」を目指して冒険にでますが、
「ファンタージェン」は想像すればするほど広がっていく無限の世界。「果て」などないのです。
けれど、私たちが想像することをやめた時、その世界は虚無に飲み込まれてしまう。
私は、想像=創造だと思っています。
だからネガティブなことではなくなるべくポジティブなことを考えたいし、シェアしたい。
だって想像できることは、実現できるということだから。

If you can dream it, you can make it.
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