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執筆者の写真akiko

界 津軽

「界 津軽」に伺いました。


「界 津軽」がある大鰐温泉は古くから湯治場として知られ、江戸時代の温泉番付では有馬や草津よりも上位に格付けされていたというほどの名湯なのだとか。

青森ヒバの湯船で、春夏秋冬、季節毎に異なる表情を見せる景色を楽しみながら、とろみの湯に身を任せ、青森の豊かな山海の幸を味わい、津軽の伝統文化を堪能してまいりました。





チェックイン時に一際目に入る大作は、加山又造先生の「春秋波濤」という作品。とても素敵ですよね。

このロビーラウンジで、毎晩、津軽三味線の演奏が披露されています。



「世界の美しいホテルの廊下10選」に選ばれたという、津軽こぎん刺しの模様が美しく照らし出された廊下を抜けて、宿泊させていただくお部屋へ。ご当地部屋「津軽こぎんの間」は、しょうじや掛け軸、行燈など、至るところにこぎん刺し模様があしらわれ、レトロにもモダンにも見えてとても素敵。






温泉に入る前には、是非「温泉いろは」に参加されることをおすすめします。「界 津軽」の湯守りが、大鰐温泉の歴史だけでなく、泉質や季節毎のおすすめの入浴方法なども教えてくれますよ。



夏のこの季節は、ひぐらしの声とともに真っ青な夏空と緑の草木の光景を楽しみましたが、きっと秋の紅葉や冬の雪景色も素敵なんだろうなぁ。





温泉のあとは「津軽四季の水庭」で至福の湯上がりビールを。津軽びいどろのグラスでいただく湯上がりの一杯が最高なのはもちろんなのですが、添えられたおつまみにびっくり!これは大鰐温泉もやしという名前のもやしなんだそう。初めてみました。温泉の熱で作られた、生産者も現在2名ほどなのだとか。シャキシャキして美味しく、ビールのおつまみにピッタリでした。


水庭は季節によってももちろんですが、1日のうちでも表情を変え、どの時間帯も風情があります。夏の間はご当地風鈴オーケストラも開催されていて、風が吹くと涼しげな音がまた一段と素敵な時間を演出してくれていました。




夕食は夏の特別会席「鮑の氷しゃぶしゃぶ会席」をいただきます。

大間のまぐろはもちろんのこと、青森の素晴らしい山海の幸が並ぶ中、圧巻はメインの鮑の氷しゃぶしゃぶ。

器が氷でできていて、見るからに涼しげです。軽くしゃぶしゃぶして、凍らせただしに潜らせると、柔らかくてとても美味。

青森の美味しいお酒や、りんごの飲み比べも是非試していただきたいです。







夕食のあとは、「津軽三味線の達人技に触れる体験」をさせていただきました。

津軽三味線の歴史や他の三味線との違い、また「弾く技」について教わります。

実際に「さくら さくら」や「津軽じょんがら節」を奏で、その重厚感や音色を深く感じることができる体験です。1日一組のみの贅沢なプライベートレッスン。津軽文化に触れる、とてもいい機会です。




そのあとは先ほど触れたロビーラウンジにて先生と「界 津軽」のスタッフさんによるご当地楽「津軽三味線の生演奏」を楽しみます。レッスンで練習した技も難なくこなす師匠の名演奏はさすが、の一言。スタッフの方の努力も素晴らしいです。大勢の宿泊の方が参加されていて、ちょっとしたコンサート会場に。




翌朝、雪かきを組み込んだエクササイズなど、津軽の四季を感じながら体をほぐす「津軽四季の体操」で体を目覚めさせた後は、体に優しい朝食をいただきます。







チェックアウトまでの間、もう一つのご当地楽である「こぎん刺し体験」をすることに。これはトラベルライブラリーで24時間いつでも楽しめる体験です。




好きな栞の柄と紐を選び、初こぎん刺し体験!台座である栞にはあらかじめ穴があいているので、とても簡単に短い時間でできちゃいます。子どもたちも楽しそうに体験していました。





津軽の夏は短いようで、ねぷたとともに夏が終わる、と感じている人が多いのだとか。

その貴重な短い津軽の夏を堪能でき、贅沢な時間になりました。

「界 津軽」は春夏秋冬、それぞれの季節で違った表情を見せてくれることと思います。

(秋〜春にかけて大浴場に登場する「りんご湯」も是非体験してみたいです)

また違った季節にも訪れてみたい、そう思わせる素敵な宿でした。





界 津軽

〒038-0211 青森県南津軽郡大鰐町字上牡丹森36-1

お問い合わせ 050-3134-8092(星野リゾート予約センター)


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