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執筆者の写真akiko

界 ポロト

北海道最終日は、こちらも今年1月にオープンしたばかりの白老にできた星野リゾートの温泉旅館、「界 ポロト」に伺いました。





コンセプトは、「ポロト湖の懐にひたる、とんがり湯小屋の宿」。湖にせり出した、とんがり屋根の湯小屋が特徴的です。

ここではアイヌ文化や文様を取り入れた建築やデザインが随所に見られ、とても魅入られました。



ポロト湖に面した全客室は、「□の間(しかくのま)」と呼ばれ、アイヌ民族の暮らすチセ(アイヌ民族の家)から着想を得て設計されているそう。伝統的なチセの中心にあった四角い「ろ」をイメージしたテーブル、アイヌ民族の生活から着想を得たアート作品、アイヌ文様を施した壁紙やクッション。部屋からの眺めもしつらえにも、とても癒されました。



特別室の客室露天風呂も最高!


界 ポロトの温泉は、世界的にも珍しい「モール温泉」。モールは、天然植物由来の腐植質の有機物を含有し、独特な茶褐色の湯が特徴です。「美肌の湯」ともいわれるほど、肌にいい成分が含まれているのだとか。


温泉は、△湯○湯と2箇所あります。どちらもとてもユニーク。

でも温泉に入る前に「うるはし現代湯治」に参加して、「界の湯守り」が教えてくれる、泉質や効果的な入浴方法など「温泉いろは」を聞いてから入浴するとさらにいいですね。毎日開催しているそうです。




△湯は、アイヌ文化の建築特徴である「ケトゥンニ」を基本構造とした「とんがり湯小屋」の中にあり、内風呂と露天風呂を備えています。

ポロト湖にせり出している露天風呂では、四季折々に変わる景色とともにポロト湖との一体感を感じる湯浴みをたのしめます。


「〇湯」は洞窟の中や地中にいるかのような空間です。

内風呂のドーム天井の頂部には外と繋がる丸い穴があき、柔らかな光が差し込みます。とても幻想的。



お風呂あがりには、「ご当地かき氷」をいただきます。

星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」では、全国の施設にて、2022 年 7 月 9 日〜8 月 31 日の期間「ご当地かき氷 2022」を開催しているそうです。界 ポロトはメロンかき氷。お風呂上がりと言わず、足湯につかりながら味わうこともできるそう。

温泉で足を温めることで、身体を冷やしすぎることなく、頭はかき氷でひんやりと。最高ですね!もちろん、「至福の湯上がりビール」という選択肢もありますね。



また、「界のご当地おこもりグッズ」という体験もあります。このアイヌ模様の刺繍体験はなかなか難しそうですが、このコロナ禍の中、客室でゲストだけで楽しめるよう考えられたアクティビティで伝統工芸や文化に触れられまた持ち帰って旅の思い出になるような内容になっています。



夕食は、プライベート感が保てる半個室の食事処で、北海道らしい食材をいかした「季節の特別会席」をいただきます。


酢の物・八寸・お造りを一緒に盛り合わせた華やかな「宝楽盛り」は、アイヌ民族が交易の際に使用していた丸木舟をモチーフとした船形の器で。見栄えも中身も豪華。

メインの台の物には「毛蟹と帆立貝の醍醐鍋」。魚介を煮込み、裏ごしした濃厚なブイヤベーススープに、毛蟹や帆立貝と、北海道を代表する海の幸の旨味を存分に味わえる一品です。〆にはご飯とチーズを入れチーズリゾットに。

食事中、ポロト湖と繋がる目の前の池にはサギのような鳥が優雅に歩き、粋な演出をしてくれていました。



食事の後は、アイヌ民族の自然観に触れる「イケマと花香の魔除けづくり」に挑戦。

これは界ブランドのおもてなしの一つ、ご当地の文化を体験する「ご当地楽」で、界 ポロトのご当地楽は、アイヌ民族が魔除けとして日常的に身に着けていた植物「イケマ」を使った魔除けのためのお守りづくりを行います。

自然界すべての物に魂が宿ると考える、アイヌ民族の自然観を感じながら、「イケマ」と数種類のハーブをアイヌ文様の記された袋で包んでいきます。植物にもアイヌ文様にも興味がある私には、とても楽しい体験でした。



翌朝は早起きして、是非現代湯治体操に参加しましょう。丹頂鶴をイメージした動きや、ゆったりした呼吸で体を目覚めさせ、その後の熱湯の入浴でさらに活性させます。

おかげで朝食もさらに美味しくいただくことができました。


名残惜しいですがもうすぐチェックアウト。

部屋から見える景色の左にポロトの森、右にはウポポイが広がります。

1泊ではあっという間。是非、2泊、3泊とゆっくり過ごすことをお勧めします。

北海道には、まだまだ知らない魅力がたくさんありますね。

界 ポロト、是非再訪したいです。





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